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2017年6月30日
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売りと買いの簿記の関係

モノを買って売るのが商売です。
簡単にいえば、そのことを記録するのが「簿記」ということになります。
そこでまず、Q商品を100で買って150で売った――― ということについて考えてみましょう。金額の単位は、円、万円、億円、どれでもかまいません。最も理解しやすい単位で読んでください。
簿記とは企業の経営状態を、主として金額という数字で記録計算し、財務諸表というものにまとめて表現するものです。今、「――買って、――売った」という言い方をしましたが、このことを主体に簿記を覚えていくことが、実務的で最も大切ということになります。
なぜ大切なのか――。
企業というものは取り扱う商品こそ異なっていますが、ともかくこの「買う、売る」という活動を通して成り立っているからなのです。

「売る」ために「買う」
買って――売ったという言い方には意味があります。「買って」という行為が常に「売った」という行為より先にあるということです。買わないものは売れないのか、などと言わずに、ここのところはとりあえず素直にそう理解しておいてださい。
もし金額を問題にするなら、「買った額」と「売った額」の差が大きければ大きいほど、企業にとっては利益が大きいということになります。また時間というものを問題にするなら、「買う」と「売る」間の時間はできる限り短いに越したことはありません。買った商品を長く在庫として持てば持つほど、余計なお金がかかるからです。ですから、「売る」と「買う」間の時間を限りなく縮めていって、逆に「売るために買う」という状態を作り出すことができれば、企業にとっては誠に申し分ない、ということになります。
企業の経営活動で、どの事実が先でどの事実が後かを知ること、その二つ間の時間の間隔を識別できること―――この二つは簿記会計を知る上で大変に重要なことなのです。
さて、「買う」と「売る」を第1図のように並べて書いてみます。
この並列している「買う」と「売る」―――実はこれは、このままで簿記会計的なスタイルを示しています。つまり「買う」が先にあって「売る」が次にくる、ということですが、このことは二つの間に矢印を左から右へ書けばはっきりします。
もう一つの意味は第2図に示します。「買う」と「売る」とに数字を加えて、矢印を記入してみました。
こうしますと二つの関係がかなりはっきりしますし、二つの短形(長方形)の大きさを見比べることによって、「売る」というほうが「買う」より50だけ大きいこともすぐわかります。 この50という差額の大きさは、いうまでもなく「買う」と「売る」という行動を通して得られた利益、つまり“儲け”なのです。 簿記の一つの大きな目的は、「買う」と「売る」とをこのように並列した形で比較して、その利益を計算することにあります。

利益の計算はどうするのか
ここで、「利益」の計算法について考えてみます。第3図は、第2図に「利益」の形を加えたものです。

まず、「売る」のなかから「買う」の部分を除いたものを利益とする考え方があります。これは最も一般的な方法で、数式であらわすと次のようになります。  
売る - 買う = 利益
(150)  (100)  (50)
もう一つは、「買う」の側に「売る」と同じ大きさになるように利益を加えるという方法です。第3図で点線で示してあるのがそれです。これは、「買う」にいくら加えれば「売る」と同じになるか、という考え方です。
これを式にすると、次のようになります。
買う + 利益 = 売る
(100)  (50)   (150) 
この方法と前の方法を比べてみましょう。
前の方法では売った額から買った額をマイナスつまり減算して利益を計算していますが、後の方法は買った額に差額つまり利益を加えて、売った額に等しくするという方法になっています。
後の方法を「加算的減算」と表現して、まさに西欧的発想であると言っている向きもあります。
普通の人は、売った買ったのとき、前の方法で考えます。ところが簿記がもともと西欧からの流入ということもあって、この加算的減算が意外に重要なところで使われてきます。このことが、初めて簿記を学ぶ人を戸惑わせる一つの要因にもなっているわけです。
簿記は加算的減算によって行なわれます。二つの数値を比較計算するときに、一つの数値にある額を加えていって別の数値と等しくなるところでその差額を認識する、という方法にまず慣れるようにして下さい。

地下室から地上の部屋へ
第2図にも第3図にも、矩形の上部に点線が引いてあって、右端にxという記号が書いてありました。ここで、このxという点線を“地表“と考えてみることにします。そうしますと、この二つの図の「買う」と「売る」という矩形は、いわば“地下の部屋”ということになります。
そこで今度は、地上の部屋について考えてみます。
これまでしきりに「買う」とか「買った」とか言ってきましたが、モノを買うためには必ずお金が必要です。つまり、買うためのお金が手元になければなりません。そこで今までの地下の物語を地上に移して、買うために必要なお金を手元に用意することにします。つまり「売った買った」という経営活動が地下、それに伴うお金の動き(財務活動)が地上、ということになります。
この用意されるお金のことを、経営上では「資本」と呼んでいます。
100買うために100の資本をお金で用意しました。第4図の状態です。ここが、初めての方には理解しにくいかもしれません。

図の(A)の場合では、
お金 ← 資本
というように、「買う」と「売る」とが並立しているのと同じ状態になっています。仮に100のお金が自分のものであったとしますと、ことさらそのお金を 資本と並べて置く必要はない、と思われるかもしれません。ではその100を友人に出してもらったとしますとどうでしょうか。
いつ返済しなければならないという期限がついてないとしても、将来いつかは友人に返す必要があります。したがってそのときのためにも資本という形で記録しておかねばならないのです。つまり、用意されたお金の初めの所有者は誰なのかを明確にしておくということです。

“お金”の動き
買うためにはお金が必要です。そのお金をどうして集めたかということは、“地上の物語”になります。別の言い方をしますと、資本として提供されたお金を買うために使用する、ということなのです。
お金 ← 資本
という形(お金が左側、資本が右側)になっているのには意味がありますが、とにかくここではこの形をそのまま覚えておいて下さい。 さて、用意された100のお金で商品を買いました。地上のお金100は消えて、地下の「買う」に移動します(第4図の(B))。
まずこの形をよく記憶して下さい。右側の「資本」は相変わらずそのままです。(A)では地上にあったお金が(B)では「買う」に形を変えて地下に移動しました。額はいずれも、同じく100です。
今度は150で売りました。とりあえず即金でお金が入ってきたものとしますと、第4図(C)に示すように地上の左側のお金は150になり、右側の資本100の上に50の「利益」をプラスして左側と同じ高さに矩形を変えました。
つまり、地上でも加算的減算を行なうわけです。
地下で「買って売る」という行為で生じた50の利益は、地上では現金として手元に残る、つまり初めに用意したお金100にプラスされて、おわりには150のお金になっっています。この過程を示したのが第4図なのです。

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